読んだきっかけ
Xで見かけて気になって読みました。最近は、マーケティングに関心があって、どんな訴求でユーザーの行動変容を促せるか、機能や見せ方・表現をどう工夫するか、評価方法や数字の読み方をどうするか、みたいなことに関心が高いです。そんな時に、Xでのやりとりを見てて面白そうだったので読んでみました。内容としては、市場選定やインサイト発掘、コンセプト設計、事業をどう作るかの話が一通り書かれています。
全体の感想
商材がオナホという時点でかなり攻めてて、面白みがあるんですが、読み終えて一番感じたのは、人の悩みや困りごとが、事業や仕事の種になるんだなということでした。悩みへの解像度が高いほど、課題解決の精度も上がる。いろんな人のいろんな悩みを知ることが大事で、結局、誰かの悩みを解決することが事業であり仕事なんだなとひしひしと感じました。
n=1インタビューの話
一番印象に残ったのは、n=1のインタビューを重視するという話です。最大公約数を狙うと思考が浅くなる。たった1人に刺さるコンセプトを突き詰めた結果、結果的に多くの人に支持されるようになる。実際にオナホという商材で成果を出した事例として読むと、説得力あるなあと思って読みました。あと、質問が出てこないのはリサーチ不足の証拠、という話があり、これはユーザーインタビュー以外でも同じこと言えるよなと思って、結構刺さりました。
インサイト発掘の方法論
この本でいうインサイトとは、「顧客の気持ちを顧客以上に理解して、彼らすら気づいていない悩みを代わりに見つけてあげること」です。そしてインサイト発掘の最大の障壁は、自分自身の思い込みだと書かれていました。
欲求を深掘りするステップも整理されてて、理想の状態は何か、表面的な欲求は何か、自分で思いつく解決策は何か、そしてそれが解決できない理由は何か。この最後の「解決できない理由」が本当の悩みで、ここまで掘れるかどうかで差がつくという話です。
自分の仕事への活かし方
自分の普段の仕事に置き換えながら読んでたんですが、この本にならうと、まずは「世界一詳しい人になる」ところなのかなと思ったりしました。相手の状況を聞いたらすぐに最適な提案ができる状態のことだと思います。
まずは、顧客にとっての最高の状態は何かと考える。ここを起点に欲求の深掘りステップを回してみると、まだ自分たちが気づいていないインサイトが出てくるかもしれない。
おわりに
サクサク読めておもしろかった。ユーザーのインサイトを深掘りするのに関心が高い人とかにおすすめの一冊です。