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This blog is all about things I've tried and found out.

📚 2025年に読んだ本

はじめに

モニクル Advent Calendar 2025 の25日目の記事となります。テーマは何でもOK!とのことなので、この記事では「2025年に読んだ本」というテーマで書いてみようと思います。

Amazonで購入履歴を調べてみたところ、今年は57冊の本を購入していました。ただ、そのうち半分くらいは積んだままになっていそうなので、実際に読めたのは、30冊ぐらいでしょうか。

以下、今年読んだ本をひたすら羅列して感想を書いております。Amazonの購入履歴を年初から遡りつつ、振り返っていきたいと思います。

今年読んだ本を振り返る

1. 死ぬときに後悔すること25 (新潮文庫) 文庫 – 2013/9/28

なんでこの本を読もうと思ったか忘れてしまったんですが、年明け最初に購入してたのがこの本でした。「会いたい人に会っておこう」とか「感謝の気持ちを日々伝えておこう」とか「やりたいことをやらなかった」といったことが書かれており、月並みの感想ですが後悔しないように生きねば、という気持ちになりました。

2. 超長寿化時代の市場地図 多様化するシニアが変えるビジネスの常識 単行本(ソフトカバー) – 2024/12/20

長寿化時代では、年齢によるセグメントの分け方よりも、ライフステージによる分け方の方がいいよと書かれた本でした。長寿化するとシニア層が多様化するので、結果として単純に年齢だけで分類するのが難しくなるんだと思いました。長寿化した未来のビジネスのことを考えることもあまりなかったので、新鮮な気持ちで読めておもしろかったです。

3.LLMのプロンプトエンジニアリング ―GitHub Copilotを生んだ開発者が教える生成AIアプリケーション開発 単行本(ソフトカバー) – 2025/5/16

LLMやAIエージェントが、普段の仕事や生活の中に当たり前のように入ってきたと感じております。そういったところで、プロンプトエンジニアリングを基礎から学ぼうと思い読んでみました。LLMの特性や効果的なプロンプトの作り方などが体系的にまとまっており、プロンプトエンジニアリングに関わる人は読んで損ないいい本だったと思います。

4. マネジメントは嫌いですけど 単行本(ソフトカバー) – 2025/1/8

マネジメントに関して「未来から逆算する」「問題を見つけ作ることの重要性」「チームの評価と個人の評価をどう連動させるか」「予算の仕組みを理解しておく」など、個人的に関心が高いテーマが盛りだくさんの本でした。おもしろかったです。

5. 冒険する組織のつくりかた「軍事的世界観」を抜け出す5つの思考法 単行本(ソフトカバー) – 2025/1/24

目標設定や組織づくりについて幅広く学べる本でした。目標設定に「SMART」という考え方がありますが、それに加えて「ALIVE」という考え方が提案されており、不確実性が高い状況や仮説を立てて実験的なことをやることが多いフェーズには、こういった考え方が良さそうだと思いました。

  • 変化に適応できる(Adaptive)
  • 学びの機会になる(Learningful)
  • 好奇心をそそる(Interesting)
  • 未来を見据える(Visionary)
  • 実験的である(Experimental)

全体を通して、この本で主張してる「冒険する組織」の考え方は、個人的にも好みな思想だったので、マネジメントで困ったら読み返したい一冊になりました。

6. 【改訂新版】システム障害対応の教科書 Kindle版

インシデントコマンダーとは何かを知りたくてこの本を読みました。障害対応について体系的にまとめられており、あらためてインシデント対応についての理解が深められたので、読んでよかった一冊でした。

7. リーダーの仮面 ── 「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法 単行本(ソフトカバー) – 2020/11/25

部下とは距離を保つ、プロセスは評価しない、など全体的にシビアなトーンの本でした。マネジャーの役割については、以下のように書かれていました。

  • ルールを明確にすること
  • 組織の構造や責任範囲をはっきりさせること
  • 目標を設定し、その結果で評価する

シビアでドライなトーンの本でありつつも、マネジャーとして成果をだすための考え方がシンプルにまとまっており、参考になる一冊でした。

8.マーケ領域で実践されている生成系AIの技術 Chatbot・RAG・OCR・TTS/TTV - AI関連技術スタックの構成要素を徹底詳解 単行本(ソフトカバー) – 2025/6/30

マーケティングの領域でAIを活用して、業務の効率化や改善につながるアイデアがないかと思い、手に取った一冊でした。活用事例がたくさん載っており、マーケ領域でAIを使う具体的なイメージを持てたのが良かったです。

9. チームの生産性をあげる。―――業務改善士が教える68の具体策 単行本(ソフトカバー) – 2017/7/6

少し前の本ですが「生産性を上げて、そこで生まれた時間を何に使うのか?」と書かれていたのが、昨今のAI時代に刺さるものがあると感じました。生産性を高めるには、現状把握→検討→実践→浸透といったフェーズがあるようで、業務を見える化し、無駄をなくし、改善していくというシンプルな考え方が良かったです。生産性について考えたくなったときには、またこの本を読み返したいと思いました。

10. エンジニアリングマネージャーお悩み相談室【リフロー型】 日々の課題を解決するための17のアドバイス

あらたまさん発信のコンテンツは、参考になる内容が多いので、登壇資料やポッドキャストなどもよくチェックしています。この本もエンジニアリングマネジャーとして、初手で何をすればいいのかわからないときや、このケースはどうすればいいんだろう?と悩みがちなポイントが整理されていて、困った時に助けてくれそうな一冊だと思いました。

11. 改訂版 勝つ投資 負けない投資 単行本(ソフトカバー) – 2024/1/4

今年は投資を始めてみたいと思い、この本を手に取ってみました。投資をする際の心構えや考え方など勉強になりました。特に印象に残ってるのは、株を購入する際は「この株がいつ上がるのか?」もセットで考えよう、というところでした。ポジションを持たずに購入すると、株を売買する判断が不明なので、上がりもせず下りもしない株を持ち続けることになります。無駄に時間だけが過ぎてしまうので、アイディアを試すことができず、もったいないということのようです。投資経験や判断力もつけるためにも、自分なりのストーリーを考える重要性を感じました。

12. 株高不況 (青春新書インテリジェンス PI 725) 新書 – 2025/7/3

インフレ時代は「リスクを取らないこと自体がリスクになる」という指摘が印象に残りました。昨今の状況においては、円で現金で持つのはリスクが高いんだと思いました。金利、円安、インフレ、株高など、これらの値がどう関連しているかなどが本書では解説されており、勉強になりました。おもしろかったです。

13. パパもママも必読!子育てがラクになるノウハウを集めた育児ハック 単行本 – 2024/9/30

二人目の子どもが生まれるのをきっかけに、もっと効率的に家事や育児ができないかと思い読みました。「便利家電で家事を効率化」「ストレスを溜めないようにきちんとリフレッシュの時間をとる」など共感する部分が多かったです。

14. 決算分析の地図 財務3表だけではつかめないビジネスモデルを視る技術 単行本(ソフトカバー) – 2024/6/21

ROEやPER、PBR、フリーキャッシュフロー、企業価値、時価総額… などなど、決算分析するための定石や考え方が書かれた本でした。こういった分析が「いつ株価が上がるのか」のヒントになるんだと思いました。今のところ、いつ株価があがるかは、まだまだわかりそうもないですが、決算の分析に面白みを感じたので、まずは気になる株から分析してみようと思いました。

15. チームの力で組織を動かす 〜ソフトウェア開発を加速するチーム指向の組織設計 単行本(ソフトカバー) – 2025/8/25

組織構造を設計する際のアンチパターンの事例、それらの対応策など、参考になる事例が豊富に書かれた本でした。組織構造と設計、開発フローや開発プロセスに関心が高い人にとって、有益な情報が多く載っていると思います。紹介されてる事例の網羅性も高いので、現場で起きてる実際の問題をパターンとして当てはめながら読むと、より学び多い本だと思います。

16. 現場で活用するためのAIエージェント実践入門 (KS情報科学専門書) 

分析エージェント、意思決定エージェントなど、AIエージェントをどうやって作るかが書かれた本でした。サンプルコードもあるので、試しに動かしてみると、エージェント構築の理解が進みそうで良さそうだと思いました。

17. 株で儲けたきゃ「社長」を見ろ! いちばん大切なのに誰も教えてくれない投資の王道 (PHPビジネス新書) 新書 – 2025/8/1

儲かる会社を見極めるために社長を見ると良いと書かれた本でした。社長の見方にも様々な視点があるんだなと思いました。普段あまり考えたことない内容だったので、株を買うときなどに参考にしたいと思います。

18. 「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか (新潮新書 1101) 新書 – 2025/9/18

インプットした内容を自分なりに解釈できる人は、話を面白くできる人というようなことが書かれた本でした。この本に書かれている通り、独自の見解やオピニオンを持ってる人はおもしろ人が多いと感じます。インプットしたものを自分なりに解釈するときのヒントとして以下の5つが紹介されていました。

  • 他の作品と比較してみる(比較)
  • この作品のテーマは何か考えてみる(抽象)
  • この作品で描かれていないものは何か考えてみる(発見)
  • 時代の流行としての共通点があるか考えてみる(流行)
  • 普遍的なテーマは何か考えてみる(不易)

自分なりの解釈ができると、面白い話ができそうな気がするので、何かインプットする際には参考にしようと思います。

19. 生成AI「戦力化」の教科書

この本によると、ワークフローとナレッジベースを両輪にして回すことが、LLMの業務適用の鍵とのことでした。この二つをアップデートしていくということは、自動的に賢くなるワークフローができるということだと思ったので、LLMを業務フローに組み込む際はこの両輪を意識して作ると良さそうだと思いました。全体を通して、業務プロセスにLLMを組み込むための考え方が書かれており、参考になりました。おもしろかったです。

20. 最高の結果を出すKPIマネジメント 単行本(ソフトカバー) – 2018/6/22

KPI の作り方が書かれた本です。KPIってどうやって作るだろうか?と気になっていたことを知れました。わかりやすくておもしろかったです。KPIの作り方としては、以下のステップを踏むと良いようでした。

  1. KGIが何か確認する
  2. KGIと現状とのギャップを把握する
  3. ギャップを埋めるための活動を洗い出す
  4. 数式で表現できるようにモデル化する
  5. 数式を構成する要素のうち、もっとも影響の大きい重要活動となる変数をKPIとする
21. CDPのつくり方 GA4×BigQueryによる顧客データ基盤 構築・活用実践ガイド Kindle版

BigQueryの設定や、GA4のデータを分析する際のクエリが豊富に書かれており、参考になりました。

22. ITエンジニアの転職学 2万人の選択から見えた、後悔しないキャリア戦略 (KS科学一般書) 単行本 – 2025/10/24

年齢やキャリアパスごとの能力定義が紹介されてたりなど、あらためて自分のキャリアを考えるきっかけになりました。こういうことを定期的にふりかえるの大事だと思ったので、年に一回ぐらいは自分のキャリアの棚卸しする習慣を作ると良さそうだと思いました。

23. 新1分間マネジャー――部下を成長させる3つの秘訣 単行本(ソフトカバー) – 2015/6/19

この本に書いてある通り、目標は明確で簡潔にして内容や進捗が数分でわかるようにすると良さそうだと思いました。あとは、自分の問題を自分で見つけ自分で解決できるようにすることって大事だよな、と読んでて思いました。

24. データの力を100%引き出す「データ分析脳」の鍛え方 単行本(ソフトカバー) – 2025/3/14

問いたてて、仮説を作って検証して、考察して、一連の流れで新しい問いが生まれて、さらに仮説を立ててというサイクルがあり、最終的にその結果を元にして提案するというデータ分析をする際に必要なステップについて、どう実践していくかが解説された本でした。わかりやすくておもしろかったです。最初からいい問いは作れないので、まずは小さな問いかけ、疑問を持つことが大事でそれを繰り返すことで、いい問い、仮説を作れるということが書かれており、小さいところから始めるの大事だなという気持ちになりました。

25. SREの知識地図——基礎知識から現場での実践まで 単行本(ソフトカバー) – 2025/9/10

SREにまつわるトピックが体系的にまとまっており、SREの全体感を知るのに良い本だと思いました。全体的に端的に整理されている点が、わかりやすく感じられました。個人的には、SLO、SLI、エラーバジェット、モニタリング、オブザーバビリティあたりの内容について、これまでふわっとしていた部分があったため、端的に整理されており、具体的な例も紹介されていて理解しやすかったのが良かったです。

おわりに

今年はどんな本を読んだかを振り返ってみました。マネジメント、投資、AI・LLMに関心が高い1年だったように思います。振り返ってみると、実用的な本ばかり読んでいて、小説や趣味的なゆるめの本を最近あまり読まなくなってしまったな、ということにも気づいてしまったので、年末はゆったりゆるめの本を読みたいと思います。