はじめに
スクラムマスターって何する人かいまいちよくわからないよね、という人も多いと思います。
スクラムガイドには「スクラムマスターは、スクラムガイドで定義されたスクラムを確⽴させることの結果に責任を持つ」や「スクラムマスターは、スクラムチーム有効性に責任を持つ。」といったことが書かれています。
私は、所属してるチームのスクラムマスターを1年ほど担当しています。この記事では、これまでのことを思い出しながら、「スクラムマスターって何するの?」の自分なりの考えを書いてみたいと思います。
この記事を書こうと思ったきっかけは、サイボウズエンジニアブログの企画記事 がおもしろかったからなのですが、スクラムマスターって何するの?の答えが人それぞれありとても勉強になりました。自分なりの言葉で整理しつつ、まとめてみたいと思います。
自分なりの答え
まず自分なりの答えをいうと、スクラムマスターは「コラボレーションする。デリバリーする。内省する。改善する」活動をチームで進めるために、コミュニケーションの量や質をあげる人 なんじゃないかなと思っています。
- チーム内外で、メンバー間のコラボレーションが活発になるような活動
- 日々の活動をチームでふりかえる
- ふりかえった結果をチームで改善する
- その結果、プロダクトをデリバリーしてユーザーに価値を届ける
一方で、このような活動は、スクラムマスターだけがやる活動でもないと思っています。実際、私が所属するチームでは、このような活動をみんなが推進しています。なのでもしかしたらスクラムマスター不在でもいいかもしれません。
とはいえ、チームを取り巻く環境は日々変わり続けていくので、現状できているからといって、できてる状態(スクラムマスターが不要な状態)を保ち続けることも難しいとも思っています。良い状態を保ち続けることもスクラムマスターって何するの?の一つではないかと思っています。
具体的にやってることと
具体的にやってることを書きます。正直、スクラムマスターとは関係ないようなことも混じっていますが、整理のため雑に書き出します。
- スプリントプランニングのファシリテーション
- デイリーミーティングのファシリテーション
- リファインメントのファシリテーション
- ふりかえりのファシリテーション
- ふりかえりの内容を整理
- ふりかえった後にやることの整理
- ふりかえり自体の見直し
- 各チームのスクラムマスター集めて意見交換する
- 輪読会を開催する
- 一緒に作業するようにする
- 雑談する
- ペアプロする
- 新しいメンバーとのコミュニケーション機会を増やすようにする
- あまりよく知らないことが多かったら、メンバーとの接点を増やすようにする
- 個人分担になりそう仕事をチームの仕事に変えるようにする
- わかったことはすぐ共有する
- わからなかったこともすぐ共有する
とはいえ一般的には?
スクラムガイドに書かれてたスクラムマスターの責務はこの記事の冒頭に書きました。他にも、SCRUMMASTER THE BOOK という書籍では、スクラムマスターの責務を次にように書いていました。
- チームが責任を持つように促し、共通のアイデンティティと目標に沿って行動することを支援する
- 透明性とコラボレーションを推進する
- チームの自発的な行動を促すことを通じて、障害物を取り除くアジャイルとスクラムの考え方を理解し、自分自身も学び続ける
- アジャイルとスクラムの価値を維持し、他の人がスクラムを理解し実践するのを助ける
- 守るべきときは、開発チームを守る
- スクラムのミーティングをファシリテートする
- チームがより効率的になるよう、手助けする
まとめ
半年後や1年後には、考え方が変わってるかもしれませんが、現時点における、スクラムマスターって何するの?を書きました。
私は、まだまだスクラムやスクラムマスターに対しての理解が浅いですが、スクラムという概念は、結構沼な世界だと感じています。検索をかけるといろんな人がいろんな角度から語っており、書籍もたくさんあります。
スクラムには、人を語らせたくさせるたくさんの魅力が詰まっていると思いますが、まずはシンプルに「コラボレーションする。デリバリーする。内省する。改善する」が大事なんじゃないかと思っています。小さく一歩ずつ進めていきたいです。